……ピピッ ピピピピッ……
う〜ん……花穂まだ眠いよぉ…………
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ ピピ「ちぇき。」……
あ、止まった…………って思うと同時にからだの周りがフッとすずしくなって花穂は目を覚ましました。すると…………
「四葉ちゃん!?」
「あ、花穂ちゃん、Good morningです……」
誕生日の朝。花穂が起きると、横には四葉ちゃんがいました。
「あ、あれぇ、ここって花穂のお部屋だよね?なんで四葉ちゃんがいるの?」
「それが四葉にもよくわからないんデス。昨日オヤスミしようとしたらベッドが花穂ちゃんのベッドになってて…………でも、夜遅かったからそのまま一緒のお布団でオヤスミすることにしちゃいマシタ♥」
ど、どうしよう……花穂、四葉ちゃんが来るなんて知らなかったから…………あ〜ん、恥ずかしいよぅ……
「……よ、四葉ちゃん、ベッド狭くなかった?」
「No problemデス。花穂ちゃんのベッドは大きいからゼンゼン問題なかったデスよ。それに……」
「それに?」
「フカフカしてて、花穂ちゃんの抱きごこちもとってもよかったデス。」
「えっ……」
もしかして起きたときからだがふっとすずしくなったのは……眠ってる間四葉ちゃんが抱きついてたから?……あーん、それならもっと早く起きてればよかったよ……。そうすればちゃんと四葉ちゃんの感触を確かめられたのに…………。でもフカフカって……
「四葉ちゃん……花穂ってそんなにフカフカしてた?」
「ハイ!それはもうお正月に食べたオモチのように…………って花穂ちゃん!?」
四葉ちゃんからオモチみたいって聞いた瞬間……花穂、ポロポロ涙を流して泣いちゃってたの。だって最近はおやつもがまんして、いっぱい運動して太らないようにがんばってたのに……よりによって花穂の大好きな四葉ちゃんに「太ってる」って言われちゃうなんて……。
「か、花穂ちゃん、なんで泣いてるデスか?う〜ん、四葉なんか悪いこといっちゃいマシタか?」
「だって四葉ちゃん、花穂のこと太ってるって……太ってる花穂なんて、四葉ちゃんは好きじゃないよね?」
そのときはもし「スキじゃない」って応えが返ってきたら……なんて考える間もなく、四葉ちゃんに聞いちゃったの。でも四葉ちゃんは
「『太ってる』なんて四葉は言ってないデスよ?花穂ちゃんのハヤトチリです。」
って言って。そうだったの……かなぁ。
「それに花穂ちゃんのことキライになるはずないじゃないデスか。だって太ってたってやせてたって、花穂ちゃんはやっとできた四葉の大事な姉妹なんデスから♥」
そういうと四葉ちゃんは花穂のほっぺたにやさしくキスしてくれたの…………♥
「四葉ちゃん……♥」
「キライだったらこんなことできマセンよ♥」
そういってウィンクする四葉ちゃん。やっぱり花穂がイチバン好きなのは……
「……花穂も四葉ちゃんのこと大好きだよっ」
(終)
そんなこんなで丸一日遅れた花穂BDSS、やっとUPしました。ただいま8日の23:00すぎ……。ちなみにこのファイルがkahoss03.htmlとなっているのは、三作目だからです。昨日二作目は出来ていたのですが、順番的にこのSSのあとの方がいいのかな、と思ったもので。
世間的に主流である(?)かほまもに逆らってかほよつにしたわけですが……というのは建前で、私は花穂×四葉推奨です。だから花穂の誕生日は花穂×四葉SS……と思ってたのですが、思ってたほど激しくならなくてある意味胸をなでおろしてる部分もあったり(笑
「あ、そういえば今日は花穂ちゃんの誕生日デシタね、Happy Birthdayデス♥」
「あ、ありがとう四葉ちゃん♥」
「それにしては誰も来ないデスね……?」
「え、うん。だって四葉ちゃんにしかメール出してないから……」
「チェキ?今日はお誕生日会するんじゃなかったデスか?」
「うぅん。千影ちゃんが『誕生日に一緒に過ごしたいヒトにメールを書いてごらん』っていうから、四葉ちゃんに……。」
「……やっぱり千影ちゃんが絡んでたデスか…………ってそれじゃ誕生日プレゼントが用意できないデス!」
「今日は四葉ちゃんが一緒にいてくれれば……それにプレゼントはもうもらってるもん♥」
…………夜…………
「ちぇ、ちぇき……花穂ちゃん、そろそろ帰ってもいいデスか?」
「んーん、この時間まで一緒にいたんだから、今日は最後まで一緒だよ♥」
「買`ェキ!?最後までって…………」
(おまけ終)